集積回路モデリングPG の活動について

1.背景と目的

近年, 半導体を用いるシステムの複雑化, 高信頼化や開発コスト削減, 開発期間短縮のためシミュレーション技術を活用する仮想設計の実用化が推進されています. 仮想設計では目的に応じたシミュレーションモデルが必要ですが, 現在, 半導体ベンダが提供するモデルは, Web サイトなどで公開されている無償モデルや機密保持契約NDA を要する限定モデルであり, 必ずしも目的に応じたモデルがタイムリーに提供される状態にはなっておりません.

そこで, 本PG では, システム設計において, 目的に応じた信頼性の高い半導体モデルが提供されるための枠組みを提案することを目的として活動します.

2.実施内容

本PG では上記枠組みを提案するため, 以下を実施します.

  仮想設計で行うシミュレーションを目的別に整理し, 当該目的を実現する上で必要な半導体モデルの要件を定義する.

  上記半導体モデルが, 当該目的に応じた要件を満足する検証手法を提案する.

  上記´△良現牴修鮃圓.

  特定の仮想設計を題材に, 上記に関する実証実験を行う.

3.予想される効果

【セット開発メーカ】

  • 入手した半導体モデルが, どういう要件定義で作成されたか判断でき, 目的に合致しているかを確認できるようになる.
  • 流通性・互換性の高い半導体モデルが入手可能になる.

【半導体ベンダ】

  • 要件に合致したモデルを作成し流通させることで, 半導体製品の採用機会の拡大が期待できる.

【電子部品ベンダ】

  • 要件に合致したモデルを作成し流通させることで, 電子部品の採用機会の拡大が期待できる.

【モデルサプライヤ】

  • 品質保証レベル・機能(詳細度)などのモデル仕様が統一化されて作りやすくなる.
  • モデルの統一化によりユーザ個別のカスタムモデル開発が不要となる.

【EDA ベンダ】

  • 仮想設計・シミュレーションの適用拡大によりEDA 市場の伸長が期待できる.
  • モデルの要件が明確化することにより, ソフトウェア開発が容易になる.

4.運営方針

初年度は対象範囲をある分野に限定して活動を実施し, 完了後に対象範囲を広げる.

(1)初年度実施分野

 スイッチングデバイス等の高精度EMC シミュレーション (衙榲諜蚕儻Φ羹衢融例)

(2)次年度以降対象分野

 対象分野は以後検討予定

   解析対象:SI, PI, EMI 等

   設計フェイズ:設計初期, 設計中期〜後期の詳細解析

   解析アプリケーション例(セット):

    ・ 自動車:モーター制御, 制御ユニット(シャーシ系), ラジオノイズ等

    ・ 民生品:プリンタ(家庭用,MFP), デジカメ, ビデオカメラ

(3)半導体&システム設計技術委員会との協調

本PG では, 初年度, アナログスイッチングデバイスを含む車載システムをモチーフとしたラジオノイズのシミュレーションモデルの要件定義を行います. 一方で, 半導体&システム設計技術委員会では, LPB モデリングワーキンググループにおいて, デジタル回路ノイズを考慮した検証に最適なモデルの検証が行われます. 両者の活動状況を共有し, モデリング要件の定義すべきことの明確化を進めていく予定です.



半導体モデルに関する現状の課題

半導体モデルに関する現状の課題

解決案

解決案

PGが目指す姿(1)

PGが目指す姿(1)

PGが目指す姿(2)

PGが目指す姿(2)